Windows Updateの「勝手に再起動」を止める方法——作業中断を防ぐ設定まとめ【Windows10・11】

Windows Updateの「勝手に再起動」を止める方法——作業中断を防ぐ設定まとめ【Windows10・11】 UIカスタマイズ

「保存していない作業が全部消えた…」という経験、皆さまありませんか?

Windows Updateの適用後、ログオフのタイミングや夜間に自動で再起動されるのは仕様なんですけれども、作業中に強制再起動されると本当にストレス……。長時間の計算処理やバッチ実行中に再起動が走ったときの絶望感は、経験した人にしかわからないと思います。

この記事では、Windows Updateの自動再起動を抑制する設定を3段階で紹介します。「完全に止める」わけではなく、「自分がコントロールできるタイミングで再起動する」ことを目的にしています!

設定①:アクティブ時間を正しく設定する(まずここから!)

Windowsには「アクティブ時間」という概念があり、その時間帯は自動再起動が行われません。

Windows 11ではデフォルトが「自動的に確認する」になっており、実際にPCを使っている時間帯をWindowsが学習して自動設定します。私のPCを確認したら14:00〜2:00と判定されていました。
(Windows 10ではデフォルト8:00〜17:00の固定設定です。)

Windows Update詳細オプションでアクティブ時間が「自動的に確認する」に設定され、現在14:00から2:00までと表示されている画面

自分の作業時間に合わせて手動で変更したい場合は、「アクティブ時間を調整する」のドロップダウンを「自動的に確認する」→「手動」に切り替えて、時間を直接指定します。

設定場所:スタート → 設定 → Windows Update → 詳細オプション → アクティブ時間

Windows Update詳細オプションでアクティブ時間を手動に設定し、開始時刻7:00・終了時刻1:00と入力している画面

最大18時間まで指定できます。たとえば7:00〜25:00(翌1:00)のように設定すれば、深夜帯以外は再起動が走らなくなります。まずここを自分の生活リズムに合わせておくだけで、かなり改善されますよ!

設定②:ログオン中は絶対に再起動させない(本命)

アクティブ時間の設定だけでは防ぎきれないケースもあります。より確実に防ぐには、「ユーザーがログオンしている間は自動再起動しない」という設定をレジストリまたはグループポリシーで入れるのが効果的です。

レジストリで設定する場合

作業前にレジストリのバックアップを取っておきましょう。管理者権限のコマンドプロンプトで以下を実行してください。

なお、設定先のキー(WindowsUpdate\AU)はポリシーが未設定のPCには存在しません。コマンドを実行すると自動的に作成されるので、「レジストリエディターで見たらキーがない」という場合でも問題ありません。

reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v NoAutoRebootWithLoggedOnUsers /t REG_DWORD /d 1 /f
レジストリエディターでHKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AUキーを開き、NoAutoRebootWithLoggedOnUsersの値が0x00000001(1)に設定されている画面

これを設定すると、ログオン中のユーザーがいる限りWindows Updateの自動再起動が保留されます。再起動が必要な更新がある場合は通知が表示されるので、自分のタイミングで再起動できるようになります。

解除したい場合は値を 0 に変更するか、以下のコマンドで削除してください。

reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v NoAutoRebootWithLoggedOnUsers /f

グループポリシーで設定する場合(ドメイン環境・複数台展開向け)

Active Directoryのドメイン環境であれば、グループポリシーで一括配布できます。

コンピューターの構成
└ 管理用テンプレート
  └ Windowsコンポーネント
    └ Windows Update
      └ 「スケジュールされた自動更新のインストールで、ログオンしているユーザーがいる場合は自動的に再起動しない」→ 有効
グループポリシーエディターでWindows Updateの「スケジュールされた自動更新のインストールで、ログオンしているユーザーがいる場合は自動的に再起動しない」が有効に設定されている画面

設定③:更新のインストールを深夜に固定する

設定①②と組み合わせると最強です。更新のダウンロード・インストール自体を、誰も使っていない深夜に固定してしまいましょう。

管理者権限のコマンドプロンプトで以下を3つ続けて実行してください(例:毎日午前3時)。設定②同様、WindowsUpdate\AU キーが存在しないPCでもコマンドが自動で作成します。

reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v AUOptions /t REG_DWORD /d 4 /f
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v ScheduledInstallDay /t REG_DWORD /d 0 /f
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v ScheduledInstallTime /t REG_DWORD /d 3 /f

時刻は ScheduledInstallTime の値(0〜23)で変更できます。3 なら午前3時、2 なら午前2時です。PCの電源が入っていない時間を指定すると更新がスキップされるので、常時起動のPCか、スリープ解除の設定と組み合わせるのがおすすめです。

設定を確認するには

reg query "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU"

以下のように3つの値が表示されれば設定完了です。

値の名前期待値意味
AUOptions0x4自動ダウンロード&スケジュールインストール
ScheduledInstallDay0x0毎日
ScheduledInstallTime0x3午前3時
reg queryコマンドの実行結果。AUOptions、ScheduledInstallDay、ScheduledInstallTimeの3つの値が表示されている画面

注意点——更新を「完全に止める」のは危険

この記事の設定はあくまで「再起動のタイミングをコントロールする」ものです。Windows Updateそのものを止める設定ではありません。

セキュリティパッチの適用を長期間サボると、脆弱性をついた攻撃のリスクが上がります。「通知が来たら週1回まとめて自分で再起動する」くらいのペースを保つのがベストバランスだと思います!

よくある質問

Q. Windows Home版でも使える?
A. レジストリの設定(設定②③)はHome版でも有効です。グループポリシーエディター(gpedit.msc)はHome版では使えませんが、レジストリに直接書けば同じ効果が得られます。

Q. 設定後も再起動の通知は出る?
A. 出ます。「再起動が必要です」という通知やタスクバーのアイコンは表示されますが、強制的に再起動はされません。通知を見たら自分のタイミングで再起動してください。

Q. ずっと再起動しなかったらどうなる?
A. 更新の適用が保留されたままになります。セキュリティリスクが上がるほか、次の更新が降ってきたときに競合して不安定になることもあります。通知が来たら遅くとも数日以内には再起動するようにしましょう。

まとめ

設定効果難易度
①アクティブ時間の設定指定時間帯は再起動しない(最大18時間)設定画面でOK
②NoAutoRebootWithLoggedOnUsersログオン中は再起動しない(本命)レジストリ or GPO
③インストール時刻の固定深夜など任意の時間にインストールを集約レジストリ or GPO

3つ全部設定しておくと、「気づいたら再起動されていた」がほぼなくなります。更新を止めるのではなく、自分でコントロールするという発想で使ってみてください!!