Windowsにログインするたびに手動で立ち上げているアプリ、ありませんか?
タスクトレイに常駐させたいツールや、毎朝必ず開くアプリ…。スタートアップに登録すれば自動起動できますが、実はレジストリを使う方法もあります。スタートアップフォルダへのショートカット配置より細かく制御できるので、知っておくと便利ですよ!
自動起動を登録する場所は2つある
レジストリでの自動起動設定には、主に2つのキーがあります。
| レジストリキー | 対象 | 権限 |
|---|---|---|
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run | 現在のユーザーのみ | 管理者権限不要 |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run | PC上の全ユーザー | 管理者権限が必要 |
自分だけに適用したい場合は HKCU、PCを使う全員に適用したい場合は HKLM を使います。迷ったら HKCU から始めるのがおすすめです。
作業前に必ずレジストリのバックアップを
レジストリの編集前はバックアップを取っておきましょう。手順はこちらの記事で解説しています。
設定方法①:レジストリエディターで追加する
Win + R→regeditと入力してEnter- 以下のキーに移動する(自分だけに適用する場合)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run- 右側の何もないところを右クリック→「新規」→「文字列値(REG_SZ)」
- 名前はわかりやすい任意の名前を付ける(例:
MyTool) - ダブルクリックして、値のデータに起動したいアプリのフルパスを入力してOK
値のデータの入力例:
"C:\Program Files\MyApp\myapp.exe"パスにスペースが含まれる場合はダブルクォーテーションで囲んでください。次回ログオン時から自動起動されます。
設定方法②:コマンドで追加する
コマンドプロンプトで以下を実行すると一発で登録できます。アプリ名 と パス を自分の環境に合わせて変えてください。
現在のユーザーのみに適用(管理者権限不要):
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "アプリ名" /t REG_SZ /d "C:\Path\To\App.exe" /f全ユーザーに適用(管理者権限のコマンドプロンプトで実行):
reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "アプリ名" /t REG_SZ /d "C:\Path\To\App.exe" /f登録したアプリを削除する
自動起動を解除したいときは、レジストリエディターで該当の値を右クリック→「削除」するか、以下のコマンドを実行してください。
reg delete "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "アプリ名" /fタスクマネージャーでも確認・無効化できる
レジストリに登録したアプリは、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブにも表示されます。ここで一時的に無効化することもできるので、「レジストリは触りたくないけど一時的に止めたい」というときに便利です。
Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開いて「スタートアップ」タブを確認してみてください。
スタートアップフォルダとレジストリ、どう使い分ける?
「ただアプリを起動するだけ」ならスタートアップフォルダにショートカットを置くのが一番手軽です。一方、「こういう状態で起動したい」という条件がある場合はレジストリが向いています。
レジストリの値には、アプリのパスの後ろに引数(オプション)をそのまま書けます。具体的な例を見てみましょう。
例①:Chromeをシークレットモードで自動起動
"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --incognitoログオンするたびにシークレットウィンドウが立ち上がります。仕事用PCで余計な履歴を残したくない場面などに便利です。
reg addで登録する場合:
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "ChromeIncognito" /t REG_SZ /d "\"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe\" --incognito" /f例②:Chromeで特定のURLを開く
"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" https://example.com/dashboardログオン時に毎日チェックするサイト(社内システムや管理画面など)を自動で開いておけます。
reg addで登録する場合:
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "ChromeDashboard" /t REG_SZ /d "\"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe\" https://example.com/dashboard" /f例③:メモ帳で特定のファイルを開く
notepad.exe "C:\Users\username\daily_memo.txt"毎朝開く作業メモやToDoファイルを、ログオンと同時に表示できます。
reg addで登録する場合:
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run" /v "DailyMemo" /t REG_SZ /d "notepad.exe \"C:\Users\username\daily_memo.txt\"" /fスタートアップフォルダのショートカットでも「リンク先」にパス+引数を書けば同じことはできますが、レジストリの方が一覧でまとめて管理しやすく、コマンドで一括設定・削除できるのが強みです。
よくある質問
Q. 登録したのに起動しない
A. 以下の順番で確認してみてください。
- タスクマネージャーのスタートアップタブを確認:該当のアプリが「無効」になっていると、レジストリに登録してあっても起動しません。右クリック→「有効にする」に変更してください
- パスが正しいか確認:スペースを含むパスはダブルクォーテーション(
"...")で囲む必要があります - アプリ自体が正常にインストールされているか確認:パスのexeファイルが実際に存在するか確認してください
Q. ログオン直後ではなく少し遅らせて起動したい
A. レジストリの Run キーではタイミングの制御はできません。起動タイミングを細かく制御したい場合は、タスクスケジューラを使う方法が適しています。
Q. HKCUとHKLMの両方に同じアプリを登録したらどうなる?
A. 両方から起動されるので、アプリが2つ立ち上がります。どちらか一方だけに登録してください。
まとめ
| 目的 | 使うキー |
|---|---|
| 自分だけに自動起動を登録 | HKCU\...\Run |
| 全ユーザーに自動起動を登録 | HKLM\...\Run |
| 確認・一時無効化 | タスクマネージャー→「スタートアップ」タブ |
毎朝同じアプリを手動で開いている方は、一度設定してしまえばログオンするだけで全部立ち上がっているのでかなり楽になります。引数を指定できるのがレジストリ登録の地味なメリットなので、スタートアップフォルダとうまく使い分けてみてください!

